2010年3月31日
インプラント矯正
綱引きの時には必ず相手が必要なように、動かしたい歯に力をかけて引っ張ったり押したりするときにも相手が必要です。
従来は、その相手となるのは、他の歯であったり、取り外し式の顎外装置(ヘッドギアなど)でした。その場合、動いて欲しくない歯が動いてしまったり、顎外装置なら使用してくれないと効果が出ないなどの問題がありました。
その問題を解決する方法として、歯茎の骨に小さいネジやプレートを打つことで、患者さんの協力を必要とせずに効果的に動かしたい歯に力をかける方法がインプラント矯正です。打つのも簡単で、必要がなくなれば外してしまうもので傷跡も残りません。
非常に効果が高く、今までなら困難であったことにも対応できるようになりました。
永久歯列期
乳歯が抜けて永久歯がはえそろった状態のことです。
顎関節症
口が大きく開かない、耳の前付近が痛いなど顎の関節の病気の総称です。
音がするだけの場合は顎関節症とは言えない場合も多いですが、素人判断は危険なので気になる場合は歯科で診てもらった方が良いでしょう。
ただし、歯科医なら誰でも診断と治療が出来るわけではないので、明らかな症状がある場合は大学病院に行くことをお勧めします。
過剰歯
28本の永久歯と4本親知らず以外に、余分に出来てしまった歯を過剰歯と言います。多くは骨の中に埋もれていることが多く、周囲の歯並びに悪影響を与えてしまうこともあります。
混合歯列期
乳歯と永久歯が混在している状態のことです。一般的に小学生の時期にあたります。
デーモンシステム
ブラケットとワイヤーの摩擦を減らし、歯をより効率よく動かそうと設計されたブラケットを用いた治療を指します。セルフライゲーションブラケットといわれる種類に属します。
歯の動きが早い、痛みが少ない、あごの骨が横にひろがるなどと言われますが、科学的な裏付けに乏しい面もあります。
新しい装置であることは確かですが、デーモンを使ったから全てのかみあわせが良く治るということは全くありません。
乳歯列期
まだ永久歯がはえておらず、乳歯のみの状態のことです。
不正咬合
歯並びが悪いということを総じて不正咬合と言います。アングル分類と呼ばれているかみ合わせの基準だけでは表現できないかみあわせも多く何をもって不正咬合と呼ぶかの基準は難しいのですが、
ブラケット
ワイヤーの力を歯に伝える役目をする装置で、矯正治療では最も大事な装置と言えます。
材質によりステンレス、チタン、プラスチック、セラミック、サファイアなどがあり、大きさや形状も様々なものがあります。
デーモンシステムというのもブラケットの種類のひとつに過ぎません。
リテーナー
ブラケットによる治療が終わった後、後戻りを防止する装置のことです。
リラップス
矯正治療後の後戻りのことです。
リンガルシステム
裏側からの矯正治療のことです。
症状別 治療方法
Q.叢生
Q.上顎前突
Q.下顎前突
Q.正中離開
Q.開咬
Q.過蓋咬合
2010年3月24日
歯並びがデコボコ (叢生/そうせい)
歯並びのでこぼこを指します。
八重歯も叢生に分類されます。
原因は歯の大きさとあごの大きさのバランスが悪く、全ての永久歯がはえるスペースが足りないという状態が多いと思います。乳歯の時に虫歯が多かったことも一つの原因になります。
小学生の頃に治療を開始できれば、あごを横に広げたり奥歯を後方に動かしたりと、将来抜歯をしないで治療できる可能性が広がります。
成人の場合は土台を大きく変化させることは難しいので、抜歯の可能性が高くなります。
しかし、かみあわせの状態は千差万別ですので、矯正専門医の判断が必要になります。
出っ歯 (上顎前突/じょうがくぜんとつ)
。
いわゆる出っ歯といえばわかりやすいでしょう。
原因は、上あご自体が前方に出ている、下あごが小さい、上の前歯が前に傾いている、下の前歯が内に傾いているなどの混合であることが多いです。
一般的には上の前歯を後方へ引っ込めることが必要なので、抜歯の対象になることが多いでしょう。
下あごが非常に小さい場合は、成長期前の子供であれば下あごの前方への成長誘導が行われます。
受け口 (反対咬合、下顎前突/はんたいこうごう、かがくぜんとつ)
下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態で受け口を指します。
原因は、下あごが大きい、上あごが小さい、その混合であることが多いです。前歯の角度は上の前歯が前に傾いていて、下の前歯が内に傾いていることが特徴です。
一般的に下あごの親知らずは抜歯になることが多いです。側方歯の抜歯が必要な場合もあります。顎間ゴムの使用は非常に重要になるでしょう。
治療開始時期は、3歳児検診の頃に前歯が逆になっていればムーシールドの使用が良いでしょう。次は小学校の1~2年生頃が目安になります。
いたずらに様子をみていても良くなることはないのが下顎前突(受け口)の特徴ですので気になれば早めに矯正専門医に相談されることが大切です。
すきっ歯 (正中離開/せいちゅうりかい)
文字通り真ん中に隙間があることです。
原因は正中に上唇小帯という筋(すじ)が強く入り込んでいる、歯そのものが小さい、前歯のでこぼこ(叢生)などが考えられます。
上唇小帯に関して歯科医に指摘された場合は、時期を見て早めに切っておいた方が良いでしょう。口腔外科で処置を行います。通常の外来で行う小手術ですので入院などは不要です。
歯が小さい場合やでこぼこが原因の場合は正中離開のみを治療するというよりも、通常の矯正治療の対象と考えたほうが良いでしょう。
かみ合わせが問題なく正中離開のみが問題の場合もありますので矯正専門医に診てもらうことが大切です。
歯が噛み合わない (開咬/かいこう)
上下の歯が接触していないかみ合わせのことです。特に上下の前歯が接触していない場合が多いです。
開咬の原因は唾液を飲み込むときに下を前に突き出すくせ、鼻炎で口呼吸をしている、舌が大きい、下あごの形や成長方向など様々です。しかも、一度開咬の状態になると悪循環で、さらに悪化してしまうこともあります。
奥歯でしか物が咬めないので食べ物を丸のみするか、食事に時間がかかる人も多いです。奥歯にのみ強い負荷がかかることから、奥歯に虫歯の治療をしている場合を多く見かけます。後戻りも起こりやすいかみ合わせです。
単純に開咬のみではなく叢生、上顎前突、下顎前突と組み合わさっている場合は治療が非常に難しくなります。抜歯を行う場合も多く、最近では矯正用インプラントを使用することで治療方法の幅が広がりました。経験のある矯正専門医でないと治療は困難なかみ合わせの一つです。
その他の症状 (過蓋咬合)
咬んだとき下の前歯が隠れてしまうほど、上の前歯が覆いかぶさるかみあわせを指します。
原因は下あごが小さい、下あごの横の部分の歯が内側に傾いている、上の前歯の角度が内向きに傾いており、下あごが後方に押し込められているなどが考えられます。
下の前歯が上あごの歯茎を咬みこんでいることがよく見られ、前歯で物がかみにくい場合があります。


